効果と薬価で選ぶ細菌感染症のインフルエンザ治療薬

インフルエンザは感染症の一つであり、シーズンになると全国的に大流行を起こすということは誰もが知っている事実です。感染症には必ず病原体が存在しており、細菌やウイルス、真菌や原虫などが原因病原体として知られています。最もよく見られる感染症は細菌感染症であり、各種細菌に対して有効な抗生物質が多数開発されて治療に用いられています。抗生物質には無数の選択肢があるため、有効性と薬価のバランスを考えながら選択していくというのが一般的です。効果が期待できても薬価が高いものを用いてしまうとそれだけ医療費が高騰してしまうからです。一方、ウイルス感染症についてはウイルス一般に効果があるという薬はなく、個々のウイルスに対して特異的な治療薬が開発されてきています。インフルエンザもその中の一つであり、ノイラミニダーゼ阻害薬と呼ばれる分類の治療薬が数種類市場に出回るようになっているのが現状です。インフルエンザ治療に用いる薬の場合にはそれほど薬価に大きな違いがなく、有効性や投与のしやすさという観点からどの薬を使用するかを選ぶのが一般的となっています。インフルエンザ治療薬には吸入剤、カプセル剤、ドライシロップ剤、点滴剤といったものがあり、耐性ウイルスが問題になっていない場合にはこの剤形の違いによって選ぶことになるのが一般的です。カプセル剤が好まれることが多いものの、水がなくてもすぐに使える吸入剤が好まれることも多々あります。しかし、吐き気を伴っているときにはカプセル剤の使用は難しく、呼吸器疾患を伴っている人や子供、高齢者の場合には吸入剤が使用しづらいこともあります。そういった状況に応じて適切な選択が行われているのが現状です。